財務省は平成17年(2005年)秋から平成20年(2008年)まで、保有していた金貨32,683枚を公開オークションとインターネットオークションにて売却されました。
世界的な金本位制の下、わが国でも明治3年から昭和7年まで近代金貨と呼ばれる円形の金貨が発行されました。これらの金貨は戦時中に供出され、戦後GHQ(連合国占領軍)によって接収されたあと、サンフランシスコ平和条約の発効に伴い日本政府に返還されました。大蔵省〜財務省が保有していた金貨を財政赤字補填のために売却されることになったものです。
これらの近代金貨は、財務省が特製ケースに封入、日本貨幣商協同組合の鑑定による状態表示がなされています。「財務省放出金貨」として、人気を博しています。
財務省が売却している金貨は1枚1枚説明書きの紙片と一緒にポリカーボネート製透明ケースに収められています。このケースは壊さないと開かない仕掛けになっているそうで簡単には中身を取り替える事ができません。こうした事も財務省の保証付きという価値を守るのに一役買っています。財務省ブランドは今回の売却で放出されるものが全てですので将来民間で大量の金貨が発掘されても一定の価値を保てる要素があります。
一方で専用ケースに入ったままでは金貨を直接手にとって見ることができないのでその感触を楽しむ事はできません。また、エッジなど側面の様子を見る事も困難です。
そういう意味では研究よりも鑑賞に向いた金貨と言えるかも知れません。
出典:日本の近代金貨(http://www.gold-coins.jp/index.html)
短期間で32,683枚の評価をしなくてはならないため、評価にバラツキが見られるが、一般的に財務省放出品としての評価であるため厳しい評価が付与されたと言われている。
総放出枚数 32,683枚
財務省鑑定(放出)枚数サイト(出店:財務省・近代金貨オークションカタログ) |
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財務省保有近代金貨売却(落札)結果一覧(出典:日本貨幣カタログ) |
・1000セットが第4回と第5回公開オークションに出品された。
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財務省金貨3点セット市場価格動向
2017.6.16 大阪コインショー 旧10+旧5+旧2 美品Aセット 155万円
2017.4.28 TICC 新20+新10+新5 極美品セット 65万円
・公開オークションとインターネットオークションが開催された。
オークション期間 | 2005年10月〜2008年3月 |
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オークション回数 | 公開オークション:6回 インターネットオークション:7回 |
サイト開設 2015.1.1
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更新頻度---都度